VMware ゲストメモリの味方
ゲストOSのメモリの見方についてです。
・有効なゲストメモリ・・・実際に読み書きしているメモリ
※一定期間の内部統計値より計算
※サマリから見るメモリ使用率と同じ
・プライベート・・・仮想マシンが物理メモリとして確保している量
・共有・・・他の仮想マシンと、CPUやメモリなどのリソースを共有している量
・バルーン済み・・・ホストメモリが足りない場合に、ゲストOSに影響がなさそうなメモリを回収していく
※バルーンドライバは、仮想マシンにVMware toolsインストール時に追加されます。
・圧縮済み・・・スワップアウトさせてしまうぐらいなら、メモリページの内容を圧縮してでもオンメモリの状態をキープしようという仕組みが発動
※ディスクへのスワップ回数を減らしパフォーマンスを向上します。
※圧縮メモリへのアクセスは、Disk I/Oを必要とするスワップアウトした状態からの読み込みよりは断然速い。
・スワップ済み・・・ホストメモリが足りない場合に、一切配慮なく回収していく。
※ホストでメモリが足りなくなった時に、仮想マシンのメモリをデータストアにあるスワップファイルへアクセスしに行く
・未アクセス・・・ゲストOSが参照していないメモリ
※「バルーン済み」や「スワップ済み」で奪われたメモリのところを使おうとすると、仮想マシンはデータストアにあるスワップファイルを読み込むのですごく遅くなります。
◆対処方法
「スワップ済み」メモリは、仮想マシンを再起動しないと解放されないです。
「バルーン済み」メモリは、Storage vMotionで解放されるようです。
「メモリ圧縮」は、解凍処理をした上でメモリページへのアクセスを行わせる必要があります。
◆メモリ回収順
バルーン済み〉圧縮済み〉スワップ済み
◆仮想マシン影響度
共有《バルーン済み《圧縮済み《スワップ済み
◆参考
vCenterで確認できるメモリ情報の見方について
https://blogs.vmware.com/jp-cim/tag/vcenter-server-5-5
ホストのメモリについては次回記載予定としています。