Fault Tolerance(FT)
vSphere Fault Tolerance (FT)
FTは、クリティカルなマルチスレッドアプリなど、止めたくない仮想マシンの運用に使えます。仮想マシンの完全コピーを提供してくれます。
どちらかがダウンしても、残りのマシンが処理を引き継ぐようになります。
vSphere HAで構成されたホスト上の仮想マシンに対して有効化することが出来ます。
vSphere FT は、vSphere HAで既に保護された仮想マシンの中から、可用性を極限まで高めたい仮想マシンに対して設定を有効化できる。
◆FTの構造
1. vMotionネットワーク経由で、異なるホストにプライマリ仮想マシンのコピーを生成する
2. プライマリ仮想マシンにて発生するディスク読み込み、パケット受信、各種デバイスからの入力、HW割り込み等をキャプチャしVMkernel内のFTログバッファに格納
3. ログをFTログネットワーク経由で、セカンダリ仮想マシンに転送し、転送されたログに基づき、セカンダリ仮想マシン上で、プライマリ仮想マシンと同じ処理を並列実行(Replay)
4. ディスクへや各種デバイスへの出力等のアウトプット処理はプライマリ仮想マシンからのみ行われる
FTは、専用の 10GB NIC を推奨しています。
◆FTがサポートしていない機能
・スナップショット
・Storage vMotion
Fault Tolerance がオンになった仮想マシンに対して、Storage vMotion を起動することはできません。ストレージを移行するには、Fault Tolerance を一時的にオフにして、ストレージの vMotion アクションを実行します。この処理が終了したら、Fault Tolerance をもう一度オンにすることができます。
・VVOLS
・Virtual Machine Component Protection
Fault Tolerance でサポートされない vSphere の機能
◆ライセンス
vSphere Standard
vSphere Enterprise
➡︎最大 2vCPU をサポート
vSphere Enterprise Plus
➡︎最大 4vCPU をサポート
◆推奨構成
リソースプールは、仮想マシンのメモリよりも多くのメモリを持つようにします。FT がオンになると、フォールト トレランス対応の仮想マシンのメモリ予約は仮想マシンのメモリ サイズに設定されます。リソース プールに余分なメモリがないと、オーバーヘッド メモリとして使用できるメモリがなくなる場合があります。
推奨される vSphere Fault Tolerance の構成
◆Legacy FT
ESXi5.5 以前の vSphere FT はLegacy FT と言っており、
レガシー Fault Tolerance は、技術上必要でない限り使用しないでください。 とVMwareは唄っています。
docs.vmware.com